小松市園町にて、カーサメモリアをアレンジしたインド黒とM13のデザイン墓石が完成
石川県一円にてお墓のお仕事をさせていただいております、石のや石材の代表取締役、松上 浩幸です。小松市園町にて、カーサメモリアをアレンジしたインド黒とM13のデザイン墓石が完成しました!
小松市園町 インド黒・M13(濃グレー)
ご主人様を亡くされた奥様から、お墓の建立をご相談いただきました。当初はお子様方とのお話の中で「お墓はいらないかな」という考えもあったそうですが、奥様であるお母様は「やっぱりお墓を建ててあげたい」というお気持ちがあり、迷われているようでした。お話を伺っていると、やはりお墓を建てて供養してあげたいというお気持ちが強く感じられ、お子様方とお話をされた結果、お母様のお気持ちを尊重されてお墓を建立する方向でお話を伺うことになりました。
カーサメモリア 【「更 – サラ」シリーズ Koku-Arata コク・アラタ】
こちらは、デザイン墓石「カーサメモリア」の「更 – サラ」シリーズの中にある「Koku-Arata コク・アラタ」というデザインです。「カーサメモリア」は、専門のデザイナーさんがトータルで設計したデザイン墓石で、この「更 – サラ」シリーズはコンパクトな設計になっています。今回はお客様が「大きなお墓でなくていい」「予算内で抑えたい」とご希望でしたので、コンパクトなこのシリーズをもとに、ご希望を採り入れてカスタマイズしてご提案しました。ご提案のあとも調整を重ねて、当社にお墓の建立をお任せいただくことになりました。
完成したお墓です。「大きくなくていい」というお話しから、法名板なども設けず、コンパクトで石の使用量が少ないためご予算内で建墓が可能なこうした形のお墓をご提案すると、「そうやね」とご納得されて気に入っていただけました。
石は黒がお好きということで、黒御影石のみの案もありましたがご予算の兼ね合いから、最終的にはインド黒とM13という石をお選びいただきました。黒と濃いグレーで、シックで落ち着いた雰囲気に仕上がっています。黒と白のパターンもご提案しましたが、もう少しはっきりしすぎない色遣いがいいとのことで、「この石とこの石がいい」とご指定いただいた組み合わせでお作りしました。
棹石正面はお念仏で、そのお隣にご家名を彫刻しました。お念仏とご家名のバランスはご提案した中から、縦書きのこの配置を選んでいただきました。書体は柔らかめの行書体です。
香立と花立は、ご希望でワンポイントになるノルウェー産のブルーパールという石を使用しました。小松市周辺ではこのように、蝋燭立を三つ、線香立を二つ設置するのが一般的です。たくさんの方がお参りにお越しになった時も困らないようにという理由のようですが、これでも足りないというお客様もおられます。
土台部分の手前の石が納骨室の蓋石で、こちらが法名板を兼ねています。納骨の際はこの蓋石を手前に倒して開けます。別途法名板を設けないことでシンプルでコンパクトな設計が可能になり、最近増えている方法です。
棹石の角は、「少し柔らかいイメージにしたい」というご希望で、少し丸みを持たせました。側面から見ると分かりますが、香立と花立は少し手前にしてほしいとご希望でしたので、中央より手前に接着しています。棹石との間にスペースがありますので、お供物を置くこともできますね。
後ろから見るとこのようになっています。棹石背面は建立年月を彫刻しました。
側面の通気口です。納骨室内の結露防止のためのもので、ステンレス製なので耐久性があります。中に網も入っているので虫など細かいものも通さず、納骨室の中の通気口の口は水が中に入らないような構造になっています。
巻き石の内側は、お参りがしやすいように中央に石貼りをご提案して採用していただきました。雨などで濡れても滑りにくくなる、安全性を考えたバーナー仕上げです。周りは黒い玉砂利を敷き詰めました。品質が良いのでよくご提案させていただいているものです。
ベンチ兼物置台です。腰掛ける場所が絶対に欲しいと強いご希望で、こちらに設置しました。デザイン墓石に合うように丸みのある形にして、座面は角を面取りしてあたりが良いように仕上げました。
完成のご連絡を差し上げるとお客様は現地まで見に行ってくださって、そのあとわざわざお店までお越しくださいました。ご近所の方々にも「いいお墓だね」「こんなお墓周りにないよね」と褒められたそうで、とても喜んでくださっていました。周りで「お墓はいらないかな」と迷われていた方も、「こんなお墓なら作ろうかな?」とおっしゃていたそうです。お客様のご自慢のお墓になればうれしい限りです^^ このたびは、当社にお墓の建立をお任せいただきありがとうございました。大切な方をご満足いく形でご供養することが叶い、本当によかったと安心しております。何かお困りの際には、いつでもお声かけいただければ幸いです。